恩人のピアノの前にたたずむモノクロームでシックなジャケットながら、音楽的にカラフルかつバリエーション豊かに仕上げられたセカンドアルバム。バッキングを務めるキャラメル・ママが、時代のフュージョンやソウル、フォークロックと見事に呼応するサウンドを奏で、この時点ですでに完成の域に入っているユーミンならではの旋律と世界...
前2作「ひこうき雲」と「MISSLIM」をキャロル・キングに通じるシンガーソングライター然とした私小説のような作品とするならば、本作は、ポップスとして饒舌なエンターテインメント性をいたるところに配置したきらびやかな作品であり、彼女のブレイクポイントとなった一枚。ファンキーなリズムとクールなローズピアノのバッキン...