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2022 年 12 月 15 日
Apple、日本でApp Store Foundations Programを開始し、アプリケーション開発者のコミュニティを支援
スタートアップのアプリケーション開発者と企業に焦点を当てた、日本向けのプログラム
Appleは、活気づくアプリケーション開発者(デベロッパ)のコミュニティを力強く応援する基盤づくりの一環として、本日、App Store Foundations Programを日本にも拡大することを発表しました。日本には、世界でも最もクリエイティブで有能なデベロッパの方々が数多くいます。iOSのアプリケーションが生み出す経済は現在、日本で数十万の雇用を支えており、日本のデベロッパがデジタル商品やサービスを提供するアプリケーションを通じて得た利益は、2019年から倍増して500億ドル以上となりました。アジアで初となる日本におけるApp Store Foundations Programは、Apple Developer Programに登録したすべての日本のデベロッパを対象としていますが、特にスタートアップまたはごく初期段階のアプリケーション開発企業の参加を歓迎します。
AppleのApp Store Foundations Programは、デベロッパが世界クラスのアプリケーション体験を創造できるようになることをサポートします。プログラムに登録したデベロッパは、グループセッションやネットワーキングセッションなど、お互い密に協力し合えるような、特別なカリキュラムから有益な学びを得ることができます。このプログラムはヨーロッパ全体ですでに何千人ものデベロッパを支援してきた実績あるもので、今回の日本への拡大はヨーロッパ以外で初となります。
プログラムのセッションを通じてデベロッパは、App Storeで国内のビジネスチャンスを捉えるための市場のインサイトやそれぞれのビジネスを成長させる方法について学びます。取り上げる内容は、AppleのテクノロジーおよびAPIを最大限に活用する方法、App Storeでの存在感を高める方法、ベンチャーキャピタルなどの起業資金を調達する方法に関するベストプラクティスなどです。そのほかに、App Storeでの安全性と信頼性、ビジネスモデルの多様性、マーケティング、そして特にゲーム、ヘルスケアとフィットネス、教育アプリケーションに焦点を当てたセッションもあり、どの分野も日本市場向けの内容となっています。
プログラムへの参加が終了した後も、デベロッパは引き続きAppleのエキスパートにアクセスできるので、App Storeが提供するグローバルな展開とユーザーベースの恩恵を受けながら時間をかけて学習とアプリケーションの向上を継続できます。また、デベロッパは卒業生ネットワークの一員となり、そこでほかのデベロッパから学んだり、ベストプラクティスを共有したりしながら、目標実現に向けた行程を続けることができます。
「日本のコミュニティの活気と創造性は伝説的で、世界屈指のゲームスタジオの数々や、美しいデザインのアプリケーションのクリエーターが、毎日の生活の中で日本と世界中の何百万人ものユーザーをサポートしています。日本でのApp Store Foundations Programの展開は、この豊かな革新の歴史を足場として、モバイルファーストが進む世界でアプリケーションビジネスを成長させるために必要なリソースを、次世代の国内デベロッパに提供することを目標としています」と、日本でサービス部門を担当する服部浩は述べています。
日本のデベロッパの機会が拡大
日本へのApp Store Foundations Programの拡大は、Appleがデベロッパをサポートするために提供している様々な取り組みの上に、新たに加わるものです。その一つであるAppleのApp Store Small Business Programは、イノベーションを加速させデベロッパのビジネス発展を支援することを目的とし、App Storeでデジタル商品およびサービスを販売するデベロッパの95パーセント以上がその恩恵を受けられます。プログラムの対象となるデベロッパは、前年の収益が100万ドル以下であれば、有料アプリケーションとアプリケーション内課金の手数料率が15パーセントに引き下げられます。Appleは、物販およびサービス、無料アプリケーション、広告サポートアプリケーションを提供する全体の85パーセントに相当するデベロッパから一切手数料を徴収していません。
Appleは、デベロッパがアプリケーションの開発、テスト、マーケティング、15億台以上のAppleデバイスへの配信を行えるよう、多様な最先端のツールと包括的なサポートを提供しています。25万以上のAPIを含むソフトウェア開発キット(SDK)やデベロッパサービスなど、無料のツールやフレームワークが幅広く揃っており、デベロッパがiOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOS向けアプリケーションを構築できるようサポートします。これらのツールは、デベロッパが新しい機能を簡単にすばやくアプリケーションに追加し、機械学習や拡張現実などのパワフルな機能を利用できるようにします。
2008年にオープンしたApp Storeは世界で最も安全で活気にあふれたアプリケーション市場、そして180万本を数えるアプリケーションが集まる場所として、世界175の地域から毎週6億人以上の人々が訪れています。世界経済を成長させる原動力として、日本だけで2020年に346億ドルの売上の創出に貢献しています。App Storeは、年齢もバックグラウンドも異なる、クリエーター、ドリーマー、学ぶ人達が各々に必要なツールと情報を手につながり、今よりも明るい未来や良い世界を作り出すことをサポートしています。
Appleは、コーディングテクノロジーのパワーと世界のApp Store利用者に届ける機会とが、すべての人にとって利用しやすくインクルーシブなものになるよう取り組んでいます。女性アプリケーション起業家など機会に恵まれない技術者が率いるアプリケーションベースの企業を対象とした集中できるAppleのテクノロジーラボであるEntrepreneur Campや、Appleが毎年開催するデベロッパ会議であるWWDC期間中に行なわれるAppleのSwift Student Challengeなどのプログラムは、コーディングに取り組むあらゆるレベルの日本のデベロッパコミュニティとそれを学ぶ人のためのリソース拡大に役立っています。
App Store Foundations Programの提供は1月上旬に開始します。Apple Developer Programに加入されている日本のデベロッパには、登録についての案内は改めてお送りします。
App Store Foundations Programを楽しみにする日本のデベロッパ
東京を拠点とするファンタムスティック株式会社は子供達が新しく楽しく学べる学習アプリケーションを開発しています。ファンタムスティックは画期的なデザインとゲーミフィケーションの要素を取り入れ、子供達が算数や文法などのトピックをすばやく学習できるデジタル教育環境を提供しています。ファンタムスティックの「算数忍者」シリーズ「国語海賊」シリーズをはじめとするアプリケーションは100以上の国々のApp Storeで670万回以上ダウンロードされています。
「ここ数年、教育業界でもデジタル教材の受け入れが加速してきたように感じています。Apple Store Foundationはこれに応えるちょうど良いタイミングで発表されたと思います。弊社のチームでこのプログラムも活用することをとても楽しみにしており、今まで以上に子供達に価値ある学習アプリを提供できると期待しています」とファンタムスティック株式会社のベルトン シェイン代表取締役社長は述べています。
2010年創業のOink Gamesはボードゲームやデジタルゲームを通じて人々の日常生活をより楽しく豊かにすることを目指しています。同社は様々なゲームアプリケーションやコンソール ゲームソフトウェアを通じて、ユーザーがゲームを通じて遊び、より深い興味を育むための新しい楽しみ方を生み出しています。
「スモールデベロッパにとってゲーム開発はいつも苦労の連続です。App Store Foundations Programの登場は大変心強く、より素晴らしいゲームを開発するための追い風になってくれることでしょう。私たちはこのProgramを楽しみにしています」とOink Gamesの佐々木隼代表取締役社長は述べています。
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