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一緒に写真に納まる、アプリクリエイターのDawoon Kang、Annie Vang、Larry Liu。
アプリクリエイターのDawoon Kang(Coffee Meets Bagel)、Annie Vang(HmongPhrases)、Larry Liu(Weee!)は、人々を結びつけ、革新的な解決策を見出し、独自の道を切り拓いています。
今日、最も影響力のあるクリエイターの多くは、テクノロジーの力と自分の個人的な体験を組み合わせて、ユーザーが学び、共有し、つながるための価値ある空間をApp Storeで提供しています。
Larry Liuは、米国に移住した当初、アジア系コミュニティが自分たちの好きな料理を作るために必要な商品を簡単に買う方法がないことに気づきました。アジア料理やヒスパニック料理をたたえ、このような料理に幅広くアクセスできる場所を提供したいと考えた彼は、App Storeで食料品配達アプリのWeee!を立ち上げました。人々はもはや、主要食料品店にある小さな「エスニック」売り場に限定される必要はありません。
人と人とのつながりを強く支持するDawoon Kangと双子の姉妹Arumは、力を合わせて、意図的に「よりゆっくりした」アプローチをとるマッチングアプリ、Coffee Meets Bagelを立ち上げました。彼女たちのアルゴリズムは、ユーザーに最も多くの「いいね」を獲得させることではなく、有意義な会話へと導くことに重点を置いています。最も人気のあるマッチングアプリの1つであるCoffee Meets Bagelは、これまでに1億5千万件以上のマッチを成立させてきました。
2021年にApple Entrepreneur Campに参加したAnnie Vangは、モン族の方言を後世に残すためにHmongPhrasesを作りました。モン族は米国に40年以上住んでいますが、最も周縁化されたアジア系グループの一つとして広く知られています。彼女のアプリを使うと、ユーザーはモン語でフレーズを検索してその音声を聞いたり、それを声に出して練習したりできます。Annieは本当に好きなことを仕事にしていて、このアプリのコーディングを自分で行うだけでなく、自分の声でフレーズの録音もしています。
Liu、Kang、Vangの3人が、自身のアイデアを強力なプラットフォームに変えるためにテクノロジーをどのように活用したか、自分たちのアプリがどのようにコミュニティを向上させたか、自分たちがポジティブな変化にどのように影響を与えたかについて語ります。
なぜ世界にあなたのアプリが必要だと感じたのですか?
Annie Vang(HmongPhrases創設者):Appleが「There's an app for that 〜そのためのアプリがあります」と言った時、私はモン族のためのアプリを作らなければと思いました。世界の舞台で私たちの存在感を示したかったのです。それで、iPhoneを買ってコースを受講しました。それは私にとって記念すべき瞬間でした。私はアプリを構築しながら、Appleのプラットフォームを使って私の言語を記録に残すという、誰もやっていないことをやっていたからです。HmongPhrasesの開発は、私のモン族としてのアイデンティティを祝福するものです。私たちは未来の世代で自分たちの話し言葉を失いかけており、私のアプリが、モン族の方言を学びたいすべての人の役に立つことを願っています。
Dawoon Kang(Coffee Meets Bagel共同創設者兼最高マッチング責任者):愛は私たちがここにいる理由であり、恋愛パートナーとの愛は最も重要な愛の一つです。私たちは、気軽なデートだけでなく、すべての人に恋愛のチャンスを提供するマッチングアプリの必要性を感じていました。
Coffee Meets Bagelアプリの創設者、Dawoon Kongのポートレート。
Dawoon Kangは、自身のアイデンティティと愛への情熱からCoffee Meets Bagelのビジョンが形成されたことについて語っています。
あなたのアプリは、コミュニティをどのようにサポートし、高めていますか?
AV:モン族は独自の国を持っていないので、モン族がどんな民族か知っている人は多くありません。HmongPhrasesのビジョンは、未来の世代やモン語を学びたい人たちのために、この言語を保存するデジタルフットプリントの役割を果たすことです。また、このアプリが言葉のギャップを埋める手助けになることを願っています。
Larry Liu(Weee!創設者兼CEO):食は人々を結びつけます。文化、コミュニティ、アイデンティティを共有し、人生を謳歌するものです。食料品の買い物を、決まり切った雑用から、楽しくて共有できるものに変えることは、Weee!の極めて重要な要素です。消費者は、買い物客のコミュニティと感想やおすすめを共有することで報酬を得られます。Weee!は、家にいて気にかけてもらっているような感情も生み出し、移民の場合特にそうですが、2世や3世の消費者も、お母さんのお粥や、お気に入りの心安らぐ料理やおやつを作るための食材を手に入れることができます。
クリエイターとして、また起業家として、どのような課題に直面していますか?また、その課題をどのように克服してきましたか?
LL:Weee!の初期に支援を得て資金を集めるのがとても大変でした。アジア系やヒスパニック系の食料品店に足を踏み入れたことすらない人もいるし、料理が安らぎや懐かしさ、家族のつながりのもとになり得るという考えがあまりピンとこない人もいます。私は、なぜ料理がそれほど重要なのか、より詳細に状況を説明しなければなりませんでした。
AV:デジタルアプリの分野でアジア系アメリカ人女性をあまり見かけないのがつらいです。自分の価値を証明するために人の2倍努力しなければならないと感じることもあります。アジア人女性であることの社会的規範にとらわれず自分が何を作り出せるかを人々に示すために、私はコンフォートゾーンから一歩踏み出さなければなりませんでした。そして、自分がほかのあらゆる人と同じように重要であるということがわかってきました。
Weee!アプリの創設者であるLarry Liuのポートレート。
Larry Liuは、食がコミュニティにとって重要な要素であるという信念から、ソーシャルコマースプラットフォームのWeee!を構築しました。
あなたの体験は、アプリの開発方法や経営方法にどのような影響を与えていますか?
LL:米国に移住し、中国の食品が手に入らずに寂しい思いをした時、チャットアプリで近所の人たちとネットワークを作り、そのような食品を調達しようとしました。私は、コミュニティを育むことの影響力と、人々が料理やレシピのことでつながってどれほど喜ぶかを目の当たりにしました。これは、ソーシャルコマースプラットフォームとしてWeee!をデザインする方法に影響しました。私たちはまた、Weee!をあらゆる年齢、世代、言語を超えて包括的でアクセスしやすいものにし、私たちのアプリが提供するものから誰もが恩恵を受けられるようにしたいと考えました。
DK:私は当初から、デートは文化的な現象であり、私たちの社員やマッチング利用者リサーチに多様な人々が参加することが重要だと考えていました。私はマイノリティとして育ったおかげでほかの人たちに共感することができますが、私の視点もまた、自分自身の体験に限られたものです。様々なタイプのマッチング利用者により良いサービスを提供できる、様々なバックグラウンドを持つ人々が必要だということがわかっていました。最終的には、マッチングが非常にパーソナライズされ、利用者について、そのアイデンティティグループにもとづいて一般的な仮定をする必要がなくなるところまで持っていきたいと考えていますが、まだそこには至っていません。
AV:若い頃、私はアジア人であることを恥じていました。私は米国生まれではなく、難民キャンプで生まれました。外国人である私は同化しようと努めましたが、その代償に母国語を失いました。自分に似たロールモデルがあまりいなかったので、モン族アメリカ人であることを完全に受け入れたのは20代になってからでした。私は自分が受け継ぐ伝統と文化に誇りを持ちたいと思いました。私は私たちの食べ物、言語、そして文化を愛しています。この愛が強くなって、コミュニティとして私たちの絆を一層強めるツール作りに取り組むようになりました。
アプリ創設者Annie Vangのポートレート。
Annie Vangは、モン族の言語を後世に残すことを目標にアプリを作りました。
ユーザーからはどのようなフィードバックがありましたか?
DK:アジア・太平洋諸島系アメリカ人コミュニティはCoffee Meets Bagelのユーザーベースの45パーセント以上を占めており、これは非常に大きな数字です。彼らは米国のその他の利用者コミュニティと比較して、1日に1.6倍、マッチングごとに1.3倍のチャットメッセージを送信しています。アジア系アメリカ人のマッチング利用者にCoffee Meets Bagelのどこが好きかたずねると、いつも、このプラットフォームにいる人々の質の高さと、長期的な関係を重視している点が挙がります。
LL:エスニックフードがほとんどない中西部や、エスニック食料品店へのアクセスが限られている大都市など、全米のお客様からの声を聞くのは何よりも嬉しいことです。私たちは、何年も、あるいは何十年もアメリカで味わうことができなかった数々の商品を調達するために努力してきました。そして、食はともに分かち合い、探求するものだという信念はお客様の共感を呼んでいます。
AV:多くのHmongPhrasesユーザーは、このアプリに緑モン族と白モン族の両方の方言が示されることを気に入っています。私のアプリのおかげで祖父母や家族と話すためのフレーズを学ぶことができたと多くの人が話してくれました。私が女性一人でアプリの開発者、デザイナー、サウンドエディター、クリエイターを務めているということを知ると、人々は、刺激を受けると言ってくれます。クリエイターを目指す若者たちがテクノロジーの道を進む励みになることができれば嬉しいです。
自分の会社を設立することや自分のアプリを作ることを目指している人たちに、何かアドバイスはありますか?
AV:自分の活力の源を見つけることです。たとえ誰も信じてくれなくても、自分自身を信じなければなりません。自分のビジョンと、それを達成するための計画を書き出してください。あなたを鼓舞し、あなたのモチベーションを維持し、目標達成を手助けしてくれる支援者や指導者を探しましょう。
LL:あなたにとって重要な問題の解決を試みてください。その問題と解決策が、社会の大きな変化と関連しているかどうかを調べてください。そして、その問題を解決する上で自分がどのように独自の立場にいるかを模索してください。
DK:会社を立ち上げるということは、ほかの仕事を始めることとは根本的に違うということを知っておいてください。人生の10年以上を捧げる価値があると思えるミッションだと、必ず確認してください!そう、10年かからないかもしれませんが、可能性はあります。
一緒に写真に納まる、アプリクリエイターのDawoon Kang、Annie Vang、Larry Liu。
Kang、Vang、Liuは、アジア・太平洋諸島系アメリカ人のクリエイターとリーダーの未来に希望を抱いています。
次世代のアジア・太平洋諸島系アメリカ人の創業者、起業家、クリエイターに何を望みますか?
LL:多様な文化への理解を活かすことができればと思います。グローバル化が急速に進む世界では、それは大きな財産となり得ます。
AV:これからもお互いに支え合い、高め合っていきたいと思っています。それぞれの人生の歩みや出身地が違っても、ほかの人たちに自分のストーリーを共有してもらうと、私はとても刺激を受けます。
DK:私たちの伝統と体験が与えてくれる独自の視点をたたえ、誇りに思ってください。私たちのコミュニティについて否定的なストーリーがある時、私たちには、努力してその物語を変えるパワーがあります。
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