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プレスリリース 2020 年 9 月 15 日

Apple、Apple Watchの体験を家族全員で楽しめるように拡張

ファミリー共有設定と子どもやシニア向けに最適化された機能を導入

Apple Watchのミー文字を使った文字盤とメッセージ
ファミリー共有設定により、Apple Watchの体験を子どもやシニアを含む家族全員で楽しむことができます。
カリフォルニア州クパティーノ ― Appleは本日、watchOS 7のファミリー共有設定を発表しました。ファミリー共有設定は、家庭内においてiPhoneを持っていない子どもやシニアの家族でも、Apple Watchのコミュニケーション、健康、フィットネス、安全性などの機能を使えるようにするものです。今回初めて、親のiPhoneで子どものApple Watchを設定できるようになりました。これにより、子どもは電話をかけたりメッセージを送ることで家族や友達とつながったり、自分に合ったアクティビティのゴールに向かって毎日頑張ったり、カスタムのミー文字で創造性を発揮したりできるようになりました。
ファミリー共有設定を使うと、緊急SOSなどの健康や安全に関するApple Watchの重要な機能を家族全員が利用できるようになります。一方、マップ、Siri、アラーム、App Storeなどの機能では、iPhoneを必要とせず、より独立した使い方をすることができます。また、親はいつでも子どもに連絡したり位置を特定することができるため安心です。また、すべての個人データは常に安全に暗号化されています。watchOS 7では、Apple Watchの体験を強化するために最適化された機能を家族全員で楽しむこともできます。
「iPhoneを持っていない家族の方に対しても、Apple Watchが多くの素晴らしい機能を提供し、大切な家族とつながり、よりアクティブに生活し、安全に過ごせるよう支援します。ファミリー共有設定を使うことで、これらの機能をご家族全員で利用できるようになり、誰もがより自立した、健康的な生活を送ることができるようになることを嬉しく思います」とAppleの最高執行責任者であるジェフ·ウィリアムズは述べています。
Apple Watchの「人を探す」アプリケーション。
ファミリー共有により、家族のメンバーの現在地がApple Watchの「人を探す」アプリケーションを通じて共有されるので保護者として見守れるようになります。

つながり続けられること

ファミリー共有設定を使うと、iPhoneを持っていない家族でもApple Watchの多くの機能を利用できます。例えば、電話をかけたり受けたりすることや、FaceTimeの音声通話、メッセージやメールの送受信、ほかのApple Watchユーザーとのトランシーバー機能による通話などです1。Apple Watchの新しいミー文字アプリケーションを使うと、ミー文字をカスタマイズして友達へのメッセージで共有したり、文字盤に表示したりすることができます。親は子どものすべての連絡先を承認するか決めることができ、Apple Watchのコミュニケーション機能を安全に使うことができます。
ファミリー共有設定を使用するご家庭内の子どもやシニアの家族は、個別の携帯電話通信プランを通じて各自の電話番号を持つことができます。また、自分自身のApple IDを使うことにより、カレンダーで自分の予定や家族のイベントを把握したり、リマインダーでタスクを管理したり、保護者のiPhoneから同期された写真アルバムを閲覧したりすることができます。新しいApple Cashファミリーを使うと、親は子どもに安全に送金することができ、子どもはApple Payの機能を使ってApple Watchで支払いをすることができます。親は子どもが支払う時に通知を受け取るように設定することができ、購入内容はiPhoneのWalletで即座に確認できます。
Apple Watchでファミリー共有設定を使用している家族は、Bluetoothのヘッドフォンやスピーカーを使ってApple Musicのお気に入りの曲を再生したり、Siriに質問したり翻訳を頼んだりすることができます。マップでは、家族の別のメンバーの家に行く時や友達と公園に行く時などに、安全に、また独立して経路案内を利用できます。
家族の現在地は、Apple Watchの「人を探す」アプリケーションを通じて、保護者と共有することができます。この現在地の通知はより細かくカスタマイズできるようになり、保護者は家族の現在地の更新を一度だけ受け取ることも、定期的または設定した時間のスケジュールで受け取ることもできます。

アクティビティ

子ども向けにアクティビティリングの体験を最適化しました。ムーブでは、消費したカロリーではなく体を動かした時間を記録し、エクササイズとスタンドのリングではカスタマイズ可能なゴールを提供します。ウォーキング、ランニング、サイクリングのワークアウトは、子ども向けに特別に調整され、体を動かした時間やエクササイズ、距離などの数値は子どもに合わせて適切に計測されます。また、コーチングの通知も子どもの読解力に合わせて調整され、絵文字でより楽しくなります。子どもは、アクティビティ共有の参加依頼をApple Watchで直接送ったり受け取ったりすることもできます。アクティビティの競争で友達に挑戦したり、新しい「バッジ」ページを見て目標の達成度を手首の上で祝うことができます。
Apple Watch上でのアクティビティリングのアラート
アクティビティリングを子ども向けに最適化しました。

健康と安全

緊急SOSでは、ファミリー共有を使っている家族のメンバーはサイドボタンを押すだけで簡単に緊急サービスに連絡できます。この場合、保護者や家族が緊急連絡先として登録されていれば自動的に通知されます。子どもは、病状、アレルギー、使用中の薬などの重要な情報が記載されたメディカルIDを参照することもできます。許可を得れば、保護者はiPhone上のヘルスケアアプリケーションから家族の健康やアクティビティの記録をすべて把握することができます。子どもやシニアの家族は自分のApple Watchの設定で共有した情報を見ることができます。

アプリケーション

Apple WatchのApp Storeを使えば、子どもは他社製アプリケーションをデバイスに直接ダウンロードすることができます。「Coloring Watch」、「LookUp: English Dictionary」などのアプリケーションは、良い習慣化を促し教育にも役立ちます。「Calm」は子どもに特化したマインドフルネス体験を提供しています。ファミリー共有設定では、コンテンツ制限や「承認と購入のリクエスト」のサポートを通じて、ダウンロード可能なものを親が管理することができます。

スクールタイムと休止時間

ファミリー共有設定では、スクールタイムという新しいモードを利用できます。スクールタイムモードでは、子どもが家庭や教室で学習する際に、集中力を維持できるようサポートします。スクールタイムモード中は、アプリケーションの利用が制限されていることを示す、教師や親がすぐに認識できる特徴的な黄色の円が文字盤に表示され、おやすみモードがオンになります。便利な機能として、親は自分のiPhone上で設定を行い、Apple Watchが一定時間自動的にスクールタイムモードに入るように設定することができます。また、子どものApple Watch上のコントロールセンターで設定することもできます。デバイスの利用の信頼性を高めるため、スクリーンタイムの休止時間機能がApple Watchにも拡張され、休止時間の開始5分前に子どもに通知が届くようになります。
Apple Watchの文字盤に表示されている、スクールタイムを示す黄色の円。
新しいスクールタイムモードにより、アプリケーションの利用が制限されていることや、おやすみモードがオンになっていることを親や教師が認識できるようになります。

プライバシー

プライバシーは基本的人権であり、Appleの中心にある大切な理念の一つです。Appleは、位置、コミュニケーション、フィットネス、健康などに関する個人データはすべてデバイス上およびiCloud内において安全に暗号化されるべきだという信念を持っています。ファミリー共有設定は、親やユーザーが個人データへのアクセスを管理できるよう、十分に配慮して設計されています。

シニア向けに最適化された機能

watchOS 7では、すでに利用可能な転倒検出や不規則な心拍の通知など、健康や安全を守るための強力なツールに加えて、シニアのために最適化された機能も提供します2。最新のソフトウェアによりApple Watchはさらに使いやすく、設定も簡単になります。時刻や多彩なコンプリケーションを一度に表示できる新しい「特大」の文字盤をはじめとして、初期設定や環境設定においても接続の簡単さやアクセシビリティ機能を念頭においてデザインされています。ユーザーのモチベーションを保つためにアクティビティの目標はカスタマイズ可能になっており、iPhoneのヘルスケアアプリケーションにある新しいヘルスケアチェックリストでは、転倒検出などの健康に関する機能が有効になっているかどうかをまとめて一つの表示で確認できます。
販売および提供開始時期
  • ファミリー共有設定は、9月16日水曜日(米国時間)より、無料のソフトウェアアップデートとして提供開始されます。watchOS 7を搭載したCellularモデルのApple Watch Series 4以降またはApple Watch SEと、iOS 14を搭載したiPhone 6s以降をあわせてご利用いただく必要があります。
  • Apple Watchの設定をファミリー共有設定から行った場合、ご利用いただけない機能があります。携帯電話通信サービスを利用するには、通信サービスプランへの加入が必要です。詳しくはサービスプロバイダにお問い合わせください。対応している通信事業者と利用条件については、apple.com/jp/watch/cellularをご覧ください。
  • Apple Watchでファミリー共有設定を行う際には、新しいアシスタントがiPhone上の設定手順を利用してご案内します。ファミリー共有設定には、ファミリー共有およびご家庭のお子様やシニアの方のApple IDが必要です。また、すべての機能は携帯電話通信サービスへのご加入によりご利用いただけるようになります。
  • ファミリー共有設定は現地の通信事業者によるサポートを必要とするものであり、販売開始時点では、全世界の12の国および地域における18の通信事業者でご利用いただくことができます。
  • ファミリー共有設定では、Apple Watchは一日14時間使用できます3
本日の基調講演で発表された最新の内容と写真は、Apple Newsroomのハイライトよりご覧いただけます。
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  1. FaceTimeおよびトランシーバー機能は、一部の国と地域では利用できません。
  2. 一部の国と地域では利用できません。
  3. バッテリー駆動時間は使用条件とシステム構成によって変わります。
  4. コンテンツとサービスの提供状況は国によって異なります。

お問い合わせ先

Apple Japan 広報部

press@apple.co.jp

03-4345-2000

Apple Japan 広報部

press@apple.co.jp