プレスリリース 2015 年 6 月 8 日

Apple、OS X El Capitanを発表、Macのエクスペリエンスの洗練とパフォーマンスの向上

2015年6月9日、Apple®は本日、Mac®のエクスペリエンスをさらに洗練させ、システムのパフォーマンスをいっそう向上させる新バージョンのOS X®となる、OS X El Capitan(オーエステン・エルキャピタン)を発表しました。El Capitanは、昨年の画期的なリリースとなったOS X Yosemiteをベースに、ウインドウ管理、内蔵アプリケーション、Spotlight®検索にさらなる改良をほどこし、アプリケーションの起動からメールアクセスといった毎日おこなう操作を、より迅速に、さらにレスポンスよくこなせるようにします。El Capitanには、Appleの画期的なグラフィックテクノロジーであるMetal™が組み込まれ、システムを通してパフォーマンス向上がもたらされるようになるほか、ゲームやPro向けのアプリケーションではMacが搭載するグラフィックプロセッサからフルパワーを引き出せるようになります。
「OS Xは、Macハードウェア、iOSデバイス、アプリケーション、オンラインサービスを無類のレベルで統合しており、過去10年間、Macの成長率が毎年PC業界を上回る要因となりました。昨年の画期的なリリースとなったOS X Yosemiteはお客様に大好評で、PC向けオペレーティングシステムとしては過去最速で普及しました。El Capitanでは、ウインドウ管理、Spotlight、内蔵アプリケーションを改良したことでMacのエクスペリエンスがさらに洗練され、パフォーマンスも向上します。この結果、アプリケーションの起動からメールアクセスまで、日常的な操作がより迅速に、さらにレスポンスよくこなせるようになります」と、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギは述べています。
洗練されたMacのエクスペリエンス
OS X El Capitanにおける洗練は新しいシステムフォント、San Franciscoに始まります。このフォントは、特にRetina®ディスプレイで映えるモダンで読みやすい書体です。開いているすべてのウインドウを一望する最速の手段、Mission Control®はさらにすっきりとしたデザインになったので、必要なウインドウがさらに速く見つけられます。デスクトップがウインドウで埋め尽くされたら、ウインドウのひとつを画面上部にドラッグして、Mission Controlの新しいスペースバーで新しいスペースを作成することができます。スペースは、OS Xが提供する、アプリケーションのウインドウを簡単にまとめられる手段です。また、新しいSplit View機能では、フルスクリーンモードで2つのアプリケーションのウインドウを自動的に横に並べて表示できるので気を散らされることなく、両方のアプリケーションを使った作業に集中できます。
El Capitanでは、内蔵アプリケーションもいっそう洗練されています。Safari®では新たに、お気に入りのウェブサイトを開いたままタブバーでアクティブにしておくページピン機能が追加され、また、流れるブラウザの音声をどのタブからでもを素早く消音するミュートボタンも用意されました。Mailには新機能として、メールメッセージ中の名前やイベントを認識して、それを連絡先やカレンダーにワンクリックで追加できることを知らせてくれるSmart Suggestionsが加わりました。また、iOSと同じくスワイプ操作によってメッセージを削除したり、フルスクリーンに切り換えて複数のメールメッセージを開いて作業するようなことも可能になりました。「写真」では、撮影場所を1枚の写真またはモーメント全体に追加できるようになったほか、アルバムを日付やタイトルで分類できるようになりました。また、サードパーティ各社がMac App Store℠で提供している編集用の機能拡張をダウンロードして、写真アプリケーションの中でそれを利用することも可能になります。
El Capitanでは「メモ」も完全に新しくなり、メモ中に写真、PDF、ビデオその他のファイルをドラッグ&ドロップしたり、Safariやマップのようなアプリケーションからのコンテンツも共有メニューを通じて直接追加できるようになりました。チェックリストが簡単に作成できるようになり重要なTo-do項目を確認しやすくなるほか、新登場の 添付ファイルブラウザでは添付ファイルを一か所に集めて表示するので、探しているものを簡単に見つけられます。また、iCloud®を使って、メモは同期を有効にしているすべてのデバイスで常に最新の状態で見ることができます。
SpotlightはEl Capitanでさらにスマートになり、天気、株式、スポーツ、交通機関、ウェブ動画など、これまで以上に多くのトピックに対して検索結果を返すようになりました。Spotlightウインドウはより多くの結果を表示できるようにリサイズに対応すると同時に、デスクトップの好きな場所へ動かせるようになりました。また、Mac内にある書類やファイルを、いつ作成したのか、誰に対して送信したのか、といった自然な言葉づかいで検索できるようになりました。
向上したシステムパフォーマンス
OS X El CapitanではMac全体のシステムパフォーマンスが向上し、日常的な作業の多くが、これまでよりも迅速にレスポンスよくこなせるようになります。Appleの画期的なグラフィックテクノロジーであるMetalによってCore AnimationとCore Graphicsが加速されることで、システムレベルの描画能力が最大50パーセント*、効率性が最大40パーセント**向上し、結果的に日常的に使うアプリケーションの描画がこれまでよりも速くなります。MetalはまたCPUとGPUの能力をフルに引き出して、ドローコールのパフォーマンスを最大10倍も高速化することでスムーズな描画を実現し、ゲームやProアプリケーションでは、よりリッチで、流れるようなエクスペリエンスが得られます*。
El Capitanでは多言語対応もいっそう強化されました。新しい中国語システムフォントは、はっきりした画面表示で読みやすいように美しくデザインされた50,000もの字体を備え、繁体字と簡体字の両方に対応しています。また、中国語キーボード用インプットメソッドではボキャブラリーリストが定期的に更新されるほか、変換候補ウインドウの内容がよりスマートになりました。El Capitanでは、日本語の平仮名入力を書き言葉に自動的に変換することで、個別に変換候補を選んで確定するといった必要性を減らし、入力を速くしています。また、新たに加わった日本語4書体を利用し、文書に合うパーフェクトなフォントを選ぶこともできます。
【提供について】
OS X El Capitanのデベロッパ向けプレビューは、Mac Developer Programメンバーに対して本日より提供されます。Macのユーザは7月より開始予定のEl Capitan Beta Programに参加できるほか、最終バージョンをMac App Storeを通じて今秋より無料でダウンロードすることもできます。上記のパブリックベータへのサインアップにご興味のあるお客様は、詳細をwww.apple.com/jp/osx/elcapitan-preview/にてご覧ください。新機能については変更される場合があります。地域や言語によっては一部の機能を利用できない場合があります。
*2.7GHz Intel Core i5、128GBフラッシュストレージ、8GBメモリを搭載した13インチMacBook Pro®システムを使用し、2015年5月にAppleが実施したテストの結果に基づきます。テストにはリリース前のOS X v10.11を使用しています。一部の機能はデバイスによってはご利用いただけないことがあります。パフォーマンスはシステム構成、アプリケーションに掛かる負荷、その他の要因により変動します。
**2.2GHz Intel Core i7、256GBフラッシュストレージ、16GBメモリを搭載した15インチMacBook Proシステムを使用し、2015年5月にAppleが実施したテストの結果に基づきます。テストにはリリース前のOS X v10.11を使用しています。一部の機能はデバイスによってはご利用いただけないことがあります。パフォーマンスはシステム構成、アプリケーションに掛かる負荷、その他の要因により変動します。
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