プレスリリース 2007 年 6 月 11 日

アップル、新しいMac OS X Server Leopardの機能を発表

2007年6月11日、サンフランシスコ、WWDC 2007、アップルは本日、セットアップと管理をさらに簡単にする「Mac OS® X Server(マックオーエステンサーバ)バージョン10.5 Leopard(レパード)」の画期的な新機能を発表しました。10月に出荷予定のLeopard Serverは、Mac OS X Serverの発売以来の最も重要なサーバオペレーティングシステムの進歩です。新たに追加される機能の一つ、wikiサーバは、共有されたイントラネットの中で複数のグループを接続するのを簡単にします。また、Podcast Producerは、ポッドキャストを自動的に作成してiTunes®やブログに配信するための理想的な方法です。さらに、Spotlight® Serverは他のサーバ上に保存されたコンテンツを素早く検索します。Leopard ServerにはオープンスタンダードであるCalDAVをベースにした新しいiCal® Serverが含まれており、Leopardの新しいiCalアプリケーションと共に運用されます。
「250以上の新機能を満載した先進のサーバオペレーティングシステムをクライアントOSと同じ日に提供できるのはアップルだからこそです。クライアントアクセスライセンスというものを持たないLeopard Serverは、グループカレンダーやwikiサーバといった革新的なサーバ機能を、小規模オフィスから大きな教育機関にまで提供する最も手頃な方法です。」と、アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィリップ・シラーは述べています。
IT部門を持たない小規模オフィスやワークグループは、Leopard Serverの機能を活用して、ファイル共有、Mail、iCal、iChat、アドレスブックそしてVPNなどのサーバの機能を使えるようにLeopardクライアントを自動的に設定することができます。Leopard Serverにはまた、Network Health Checkを備えた新しい設定インターフェイス、新しいServer PreferencesアプリケーションそしてサーバステータスのDashboardウィジェットが含まれています。
wikiサーバにより、グループはマウスを数回クリックするだけで、wikiと呼ばれる共同編纂ウェブページを簡単に作成、編集することができます。wikiサーバは、完全な履歴を保持するため、過去のエントリーを復元したり、異なる版を統合または比較したりすることもできます。Podcast Producerを使えば、誰でも簡単にコンテンツを記録し、自動的にサーバにアップロードし、ポッドキャストに変換することができます。Xgrid™をPodcast Producerと併用すれば、ネットワーク上のMacを利用して、映像をエンコードすることができ、出来上がったポッドキャストは、インターネットでブログやiTunesにアップロードしたり、QuickTime® Streaming Serverを使って高速ワイヤレスネットワークでマルチメディアに対応した携帯電話に配信することもできます。
アップルはiCal Serverにより、異なるカレンダープログラム間でのスケジュール作りを簡単にしました。これにより、イベントの調整、ミーティングの設定、時間の追跡をより効果的に行なうことができます。iCal ServerはオープンなCalDAVスタンダードを使って、LeopardのiCal 3、MozillaのSunbirdそしてOSAFのChandlerといった主要なカレンダープログラムと連携することができます。さらに、アップルのディレクトリサービスを使えば、組織内の人を検索したり、コンタクト情報、ピクチャ、同僚、グループ、さらにはロケーションマップを見たりすることが簡単に行なえます。
Spotlight ServerはSpotlightの高速なデスクトップ検索能力をネットワークサーバのレベルにまで高めます。書類、プロジェクト、ファイルなどを共有するワークグループを念頭に設計されたSpotlight Serverは、マウントされたネットワークボリューム上に保存されたコンテンツの検索結果を提供します。コンテンツのインデキシングはサーバ上で自動的かつ透過的に行なわれるため、検索は常に高速で、最新の情報が表示されます。
Leopard ServerのコアサービスであるApache 2、MySQL 5、Postfix、Cyrus、Podcast ProducerそしてQuickTime Streaming Serverは、64ビットアプリケーションなので、ユーザは64ビットハードウェアの性能と処理能力をフルに活用することができ、より大きなデータセットを扱えるようになります。Leopard Serverは32ビットと完全互換であるため、32ビットと64ビットのアプリケーションを同時にネイティブに走らせることができます。Leopard Serverはまた、Intelの最新のマルチコアプロセッサの能力をフルに利用できるように最適化されています。
Leopard Serverにはこのほかにも以下のような新機能が含まれます。
  • Server Admin 4は、新しいファイル共有およびパーミッションコントロール、階層化管理、そしてサーバを複数のスマートグループに構成するオプションを特長としています。
  • iChat Server 2は、組織のファイアウォールの外側にある異なるシステム上にいる人たちと安全にインスタントメッセージでコミュニケーションできる機能を提供します。
  • External Accountsは、LeopardのユーザがホームディレクトリをFireWire®またはUSBで接続された外部携帯ドライブ上に保存することを可能にします。
  • 新しいSystem Imaging Utilityは、ワークフローベースのエディタを使って、Boot Camp®のパーティションを含むカスタマイズされたイメージを作成します。
  • Xgrid 2のGridAnywhere機能は、専用コントローラなしでアドホックな分散コンピューティング環境を実現します。その時点で利用できる最も高速なCPUに対してジョブ分配を優先するScoreboard機能が搭載されています。
  • QuickTime Streaming Server 6は3GPP Release 6のビットレートに適合し、ネットワークトラフィックの混雑度合に関係なく、携帯電話に対するスムーズなストリーム配信を実現します。

【価格と販売について】
Mac OS X Serverバージョン10.5 Leopardは、10月に出荷の予定です。アップルのオンラインストアであるApple Store® (www.apple.com)、アップル直営店、そしてアップル正規販売代理店を通じて、メーカー希望小売価格499ドル(10クライアントエディション)または999ドル(無制限クライアントエディション)にて販売されます。
    ※本資料は、米国発2007年6月11日付けで、米国アップルが発表したニュースリリースを日本語に翻訳したものです。※文中の価格はすべて税込み、メーカー希望小売価格です。
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