プレスリリース 2004 年 8 月 10 日

アップル、Production Suiteを発表

Final Cut Pro HD、 Motion、DVD Studio Pro 3を統合した アプリケーションスイート

2004年8月10日−アップルは本日、リアルタイムの制作ツールを1つの包括的な統合パッケージで提供する、映画およびビデオ制作に必須のソフトウェアスイート「Production Suite(プロダクションスイート)」を発表しました。Production Suiteは、エミー賞に輝くアップルのビデオ編集ソフトウェアの最新版「Final Cut Pro® HD(ファイナルカットプロエイチディー)」、モーショングラフィックスの概念を変える革新的な新アプリケーション「Motion(モーション)」、プロフェッショナル向けDVDオーサリングアプリケーションの最新版「DVD Studio Pro®(ディーヴィーディースタジオプロ)3」を組み合わせています。Production Suiteは、プロフェッショナルなクリエーターたちに、すべての制作プロセスを通じてメディアやプロジェクトファイルをシームレスにやり取りできる、統合された制作環境を提供するものです。メーカー希望小売価格134,400円(本体価格128,000円)で販売します。
「Production Suiteは、包括的なリアルタイム制作ワークフローを1つのパッケージにまとめ、画期的な低価格で提供します。Production Suiteは、アプリケーション間を自在に行き来するという制作ワークフローの新しい時代の到来を告げています。つまり、プロのクリエーターたちはMotionで高度なモーショングラフィックスを制作し、それをFinal Cut Proムービーにシームレスに統合したり、DVD Studio ProでプロフェッショナルレベルのDVD作品として編集したりすることができます」と、アップルのアプリケーションズマーケティング担当副社長、ロブ・シェーベンは述べています。
「Power Mac® G5(パワーマックジーファイブ)」と「Mac OS® Xバージョン10.3 "Panther"(パンサー)」のすばらしいパフォーマンスとアーキテクチャを活用するべく、細部にわたって最適化されたProduction Suiteは、リアルタイムのインタラクティブ性を備えています。Final Cut Pro HDではDV、SD、HDフォーマット向けの150あまりのリアルタイムエフェクト、Motionではリアルタイムのアニメーションデザインエンジン、DVD Studio Pro 3ではリアルタイムの合成およびプレビュー機能が用意されています。Production Suiteはまた、タイムライン、キーボードコマンド、メディアブラウザといったユーザインターフェイスが共通なため、シームレスな統合が可能です。共通のユーザインターフェイスにより、ユーザは使い方を簡単に習得し、さらにアプリケーションから他のアプリケーションへ簡単に移動できます。たとえば、Final Cut Pro HDを利用して完全に編集されたカット、レイヤー、モーションパスや合成モードを含むタイムラインは、Motionでも直接開けるため、ワークフローの合理化が図れます。
エミー賞に輝くビデオ編集ソフトウェアの最新版であるFinal Cut Pro HDは、既存のリアルタイム対応DVやSDフォーマットに、高品質のネイティブHDのリアルタイムパフォーマンスを加えます。Final Cut Pro HDは、業界では初めて、プロフェッショナル品質の画質を損なうことなく、放送品質のHDビデオをFireWire®ケーブル1本でキャプチャ、編集、出力することができるようになりました。Final Cut Pro HDは、DVCPRO HD編集にネイティブ対応しているため、イメージの再圧縮や画質を落とす必要がありません。また、新しいDigital Cinema Desktop機能を備えた「Apple Cinema HD Display(アップル シネマ エイチディー ディスプレイ)」で、HDを表示することも可能です。
Motionは、リアルタイムデザインと革新的なアニメーション手法により、モーショングラフィックスの概念を変える新しいアプリケーションです。Motionは、高速で直観的なテキスト、グラフィックス、ビデオのアニメーションを提供するリアルタイムのデザインエンジンのほか、フィルタやパーティクルの効果をすぐにプレビューできる機能を備えています。Motionはまた、複雑なキーフレームを使わずに、プロシージャルアニメーションテクニックを使って自然のなめらかな動きや高度なマルチレイヤーのアニメーションを制作できる「Behaviors(ビヘイビア)」という革新的な新機能を採用しています。ビデオ、DVD、Web作成向けの独創的なユーザインターフェイスを備えたMotionを利用すると、ウインドウやパレットを操作する時間が軽減され、ユーザはよりクリエイティブな作業に集中できます。
DVD Studio Pro 3はアップルのプロ向けDVDオーサリングアプリケーションの最新版で、最新のDVDデザインやオーサリング向けの包括的なツール群をユーザに提供します。DVD Studio Pro 3には、スタイリッシュなDVDを制作できる新しい革新的な「Alpha Transition(アルファトランジション)」や、プロジェクトの全体のフローを簡単に視覚化できる新しい画期的な「Graphical View(グラフィカルビュー)」があります。そのほか、DVD Studio Pro 3には高品質HDからからMPEG-2エンコーディングも提供する、アップルのデジタルメディア用エンコーディングおよび圧縮ツールの最新版「Compressor 1.2」が備わっています。さらに、DVD Studio Pro 3はDTSとDolbyオーディオ対応になり、ユーザは5.1サラウンドサウンドでDVD用の美しい最高品質オーディオを制作することができます。
Production Suiteには、音楽製作アプリケーションの「Soundtrack(サウンドトラック)」が含まれており、プロフェッショナル級の作曲機能を備えています。ビデオ製作者やモーショングラフィックスのプロに特化したSoundtrackは、4000以上ものプロ音質のオーディオループとサウンドエフェクトを用意しています。また、ループに合わせたリアルタイムのピッチやテンポのマッチング機能により、ユーザは素早く簡単に楽曲、ミュージックベッド、バンパーを生成することができます。また、30もの拡張可能で強力なオーディオプラグインが用意されているため、ユーザはプロジェクトをアップルの「Logic Pro(ロジックプロ)6」に手軽に移植して、他のマルチトラック環境で作業を続けることができます。さらに、Final Cut Pro HDにも、99曲のオンスクリーンオーディオミキサーなどのオーディオ機能、オーディオルータ、マルチチャンネル出力が内蔵されています。Production Suiteには解像度に依存しないアニメーションタイトルを作成する「LiveType 1.2」、HDフォーマットのエンコーディングであるCompressor 1.2、35mmや16mmフィルムの製作者向けの「Cinema Tools」、キャプチャから提供までデジタルメディアのワークフローをサポートする「QuickTime® Pro」が用意されています。QuickTimeのオープンなアーキテクチャを基盤とするProduction Suiteは、あらゆる制作ワークフローにスムーズに活用でき、プロフェッショナルなテープフォーマットに出力したり、MPEG-2、MPEG-4、H.264、QuickTimeファイルをDVDやWebにエンコードしたり、3Gデバイスに配信することができます。
【価格と販売について】
Production Suiteは本日より受注を開始し、9月上旬よりアップルのオンラインストアであるApple Store®(アップルストア、https://www.apple.com/japanstore )、アップルの直営店(Apple Store, Ginza)、そしてアップル製品取扱店を通じて、メーカー希望小売価格134,400円(本体価格128,000円)で順次店頭販売されます。Final Cut Proの登録ユーザは、75,600円(本体価格72,000円)でアップグレードが可能です。Production Suiteのご利用に必要なシステム条件は、( https://www.apple.com/jp/productionsuite/ )でご覧いただけます。
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