プレスリリース 2001 年 7 月 19 日

アップル、次バージョンのMac OS Xをプレビュー 

新しいバージョン10.1の特長は、高速化とより使いやすくなったAqua

2001年7月18日、MACWORLD EXPO NEW YORK—アップルは本日、米国ニューヨーク州ニューヨークで開催されているMacworld Expoの基調講演において、UNIXを基本とするアップルの新しいオペレーティングシステムの最初のメジャーアップグレードに当たる「Mac® OS X（マックオーエステン）バージョン10.1」を披露しました。Mac OS X v10.1はパフォーマンスの大幅な向上、Aqua™への新機能の追加とインターフェイスの改良を特長としています。Mac OS X v10.1は、1,000種類以上の他社製Mac OS Xネイティブアプリケーションとともに、今年9月の正式リリースが予定されています。
「新バージョンのMac OS Xは本当に高速になり、Dockが画面の左側、下側、右側に移動可能になるなど、ユーザの皆様からの数々のご意見を反映しています」とアップルのCEO（最高経営責任者）、スティーブ・ジョブズは語っています。「多くの問題点を改善するとともに、数々の素晴らしい新機能も追加しました。例えば、FinderからCDを直接作成したり、Windowsクライアントやサーバとのスムーズなネットワーク接続機能などがそれです。」
Mac OS X v10.1ではパフォーマンスが向上し、アプリケーションの起動にかかる時間は著しく短縮化され、メニュー表示やウインドウのサイズ変更が高速に行われるほか、ログイン処理も速く、ユーザが全体的に体感できるレスポンスが上がっています。また、Aquaインターフェイスもさらに進化しています。Dockが画面の左側、下側、右側に移動可能になったほか、起動中のアプリケーションのDockアイコンからメニューを表示し、よく使う機能に素早くアクセスすることもできます。さらに、バッテリー、AirMac、モニタ、サウンドのようなよく使われるシステム設定に対する新しいメニュー項目も追加されました。
Mac OS X v10.1は、「iTunes（アイチューンズ）」によるミュージックライブラリやオリジナルの音楽CDの作成、FinderからのデータCD作成、「iMovie™ 2（アイムービーツー）」によるムービー制作、DVD PlayerによるDVDの再生、iDVDによるDVDの制作といった機能を有する究極のデジタルハブとなります。
Macworldにご参加の方々は、お気に入りのアプリケーションや他社製の周辺機器がMac OS X v10.1のネイティブ環境で動作するのをご覧になることも可能です。Microsoft、Adobe、Quark、FileMaker、IBM、Alias|Wavefront、Aspyr、Blizzard、Connectix、WorldBookといった第一線のデベロッパ各社は、Mac OS X環境で稼働する新しいアプリケーションのデモを通じて、Mac OS Xに対するサポートを示しています。
オペレーティングシステム全体を通して、アップルはMac OS X v10.1がUNIXを基本としていることをフルに利用し、パフォーマンスを大幅に向上させると共に、以下をはじめとする数々の新機能を提供します。
  • システムパフォーマンスの劇的な向上。特にアプリケーションの起動時、ウインドウのサイズ変更時。
  • Aquaインターフェイスの改良。これにより、Dockの表示位置（画面の左/下/右）のカスタマイズなどが可能。
  • FinderからのデータCD作成、DVDビデオの再生、iDVDによるオーサリングなど、デジタルハブにふさわしい数々の機能を装備。
  • プリンタ、カメラ、ビデオカメラ、MP3プレーヤー、書き換え型ドライブ、記憶装置など、さまざまな他社製周辺機器をより広範にサポート。
  • Mac OS X Server、AppleShare®、UNIX、Linux、Windows NT、Windows 2000の各サーバで稼働するAFP/AppleTalk®、SMB/CIFS、WebDAV、NFSの各種サービスを通じ、Mac、Windows、Linux、UNIX間のかつてないネットワーク接続性を実現。
  • OpenGLソフトウェアのアップデートおよびNVIDIA GeForce 3の完全サポートにより、3Dグラフィックスの処理を大幅に向上。
  • インターネット標準WebDAVプロトコルの利用により、より強力で効果的になったiDisk。これにより、iDiskの長時間接続やファイアウォールをまたがった利用が可能。
  • システム全体を通じたAppleScript®の実質的な向上。SOAPおよびXMLを使用したスクリプティング（インターネットアプリケーション）に対応。
  • Mac OS XのJava 2ランタイムに完全対応したInternet Explorer 5.1製品版を装備。

価格と販売について
Mac OS X v10.1は2001年9月の出荷を予定しており、アップルのオンラインストア、Apple Store®（アップルストア、http://store.apple.com/jp）およびアップルの正規販売代理店を通じて129ドルでパッケージソフトウェア製品として販売されます。また、すでにMac OS Xをお使いのお客様には、Mac OS Up-To-Dateプログラム（19.95ドル）によりアップデートパッケージが提供される予定です。
Mac OS Xは128MB以上のメモリを搭載したiMac™、iBook™、Power Macintosh® G3、Power Mac™ G4、Power Mac G4 Cube、1998年5月以降に発売されたPowerBook全モデルでご利用いただけます。
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