ウォレットとプライバシー

パスを追加すると、パスがお使いのApple Accountに関連付けられます。設定と管理のために、デバイスからパスの発行元にデバイス識別子が共有される場合があります。
 

ウォレットは、安全性とプライバシーを強化した方法でカードやパスを保存および管理できるように設計されています。


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  • パスを追加すると、パスがお使いのApple Accountに関連付けられます。パスを表示したり管理したりするため、特定のパス情報がAppleと共有される場合があります。
  • 設定と管理のために、デバイスからパスの発行元に一意のデバイス識別子が共有される場合があります。
  • Appleはここに示す方法でパス情報を使用します。パスの発行元は各社のプライバシーポリシーに記載されている方法でパス情報を使用する場合があります。
  • クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、交通系ICカードなどの非接触型決済パスについて詳しくは、“Apple Payとプライバシー”(www.apple.com/jp/legal/privacy/data/ja/apple-pay)を参照してください。

ウォレットを使用すると、デジタルチケット、搭乗券、キーなどを1か所に安全に保存して、簡単にアクセスできます。

ウォレットでパスを追加する/管理する

パスをウォレットに追加するには、パスの発行元から提供される“Appleウォレットに追加”リンクをタップするか、ウォレットの下部にある“パスを編集”をタップして“コードをスキャン”を選択し、パスのQRコードを読み取ります。一部の他社製アプリからはパスを直接ウォレットに追加することもできます。パスをウォレットに追加すると、パスをウォレットに表示するために必要な情報がデバイスからAppleに送信されます。これには、パス自体に表示されるチケット番号や氏名などの情報が含まれます。Appleはパスとその情報をユーザのApple Accountに関連付け、パスがウォレット内にある間それらの情報を保存し、パスを表示および管理するためにのみ使用します。

また、パスがウォレットに追加されると、デバイスによって一意のデバイス識別子が生成され、パスの発行元と共有される場合があります。パスの発行元は、公演の開始時間や搭乗口などのパス情報をアップデートするなど、パスの設定と管理のためにこの一意の識別子を使用することがあります。一意のデバイス識別子はユーザやユーザのデバイスに関する情報を反映するものではなく、パスの発行元ごとに異なります。一部のパスでは、ユーザはパスの背面で“自動アップデート”を有効または無効にして、パスの発行元がパスを管理できるようにするかどうかを決定できます。

パスを削除するには、パスの背面で“パスを削除”をタップするか、ウォレットの下部にある“パスを編集”をタップします。非接触型決済に使用されないパスを削除すると、パスがデバイスから削除され、Appleによって関連するすべてのパス情報が削除されます。パスを削除した後も、パスの発行元はパスの情報と一意のデバイス識別子を保持する場合があります。

パスを共有する

ウォレットでは、AirDrop、iMessage、メール、または他社製のメールアプリ、メッセージングアプリやその他の通信アプリを使ってパスを共有できます。他社製アプリを使ってパスを共有する場合、その共有は各社のプライバシーポリシーに従って行われます。その相手がパスを受け入れると、コピーとパス自体に表示されるすべての情報を受け取ります。ファミリー共有が有効になっている場合、ファミリー管理者または親または法定後見人が子アカウントで共有したパスは自動的に受け入れられる場合があります。

パスの発行元によって管理されているパスを共有すると、パスが共有されたことがデバイスからパスの発行元に通知される場合があります。例えば、パスが最大4人のゲストに有効な場合、パスの発行元がパスの制限を適用できるように、パスが共有された回数がデバイスからパスの発行元に通知されることがあります。Appleがパスの管理を支援している場合、パスが共有されたこととその共有相手がAppleにも通知されます。Appleはこの情報をパスの管理を支援するためにのみ使用し、保存はしません。

交通系ICカードを追加する/管理する

交通系ICカードをウォレットに追加すると、交通系ICカードに関する情報がApple Accountに関連付けられます。交通系ICカードの残高がプラスである限り、カードはApple Accountに関連付けられたままになり、残高を確実に回復できます。2枚以上の交通系ICカードをウォレットに追加すると、Appleまたはそのパートナーはカード間の個人情報およびアカウント情報を関連付ける場合があります。例えば、個人用に設定されたカードが、個人用に設定されていないカードに関連付けられる場合があります。日本では、ウォレットに交通系ICカードを設定することに関して、個人を特定できないような方法で集約された情報はモバイル機器キャリアと定期的に共有される場合があります。

交通系ICカードを使用するときには、最近利用した駅、利用履歴、追加チケットなどの情報が非接触カードリーダーによってアクセスされる場合があります。カードが“エクスプレスカード”(Touch ID、Face ID、またはパスコードなしでカードが利用できる設定)として設定されている場合、この情報は付近のすべての非接触カードリーダーからアクセスが可能です。“エクスプレスカード”は、iOSデバイスでは“設定”>“ウォレットとApple Pay”に移動し、Apple Watchアプリでは“ウォレットとApple Pay”>“エクスプレスカード”とタップしてから、支払いカードをタップすることで管理できます。

ポイントカードとギフトカードを追加する/管理する

ウォレットに保存されている適格なポイントカードおよびギフトカードを使用して、特定の店舗でポイントカード取引およびギフトカード取引を非接触型で行うこともできます。ポイントカードやギフトカードをウォレットに追加すると、アカウントやカードに関する情報(識別子を含む)がお使いのデバイスに保存され、iCloudを使って同期されます。iCloud同期は、“設定”>[自分の名前]>“iCloud”>“iCloudを使用しているアプリ”>“すべてを表示”に移動し、ウォレットをタップしてオフにすることで無効にできます。

Apple Gift Cardを使用したり、Apple Accountの残高に入金すると、Apple Accountのカードがウォレットに追加され、最近の取引内容を簡単に確認したり、Apple StoreでApple Account残高を利用することができます。

店舗でポイントカードやギフトカードを使用するとき、決済端末から、取引の一環としてお使いのデバイスに保存されているポイントカードまたはギフトカードの識別子を要求される場合があります。この機能は、ウォレットでカードを選択し、カードの詳細から“自動で選択”をオフにすることで無効にできます。特定の店舗では、決済端末がお使いのデバイスからポイント識別子を受信できない場合、ウォレットにポイントカードを追加したいかどうか、または加盟店のポイントプログラムのメンバーでない場合にプログラムに登録したいかどうかを尋ねる通知が表示される場合があります。ポイントプログラムに登録するときは、氏名、郵便番号、メールアドレス、電話番号などの情報を加盟店から求められる場合があります。お客様が加盟店のポイントカードを設定するとAppleに通知されますが、お客様が共有した情報はお使いのデバイスから加盟店に直接送信され、加盟店のプライバシーポリシーに従って取り扱われます。

学生証を追加する/管理する

対応している学生証をウォレットに追加すると、学生証の情報や特定のデバイスの設定が有効かどうかの情報がAppleに送信されることがあります。この情報は、学生証を有効にし、資格を判断し、カードを設定して、詐欺行為を防ぐために、Appleから通学先や通学先が承認したプロバイダに提供されることがあります。以下のものを含みます:

  • 学生証番号
  • Apple Accountに関連付けられている名前および請求先住所
  • デバイスに関する情報、Apple Watchを使用している場合はペアリングされているiOSデバイスの情報(例: デバイス識別子、デバイスのモデル名)

学生証の写真はAppleに送信および保存され、お使いのApple Accountと関連付けられます。学生証が“エクスプレスモード”(Touch ID、Face ID、またはパスコードなしでカードが利用できる設定)として設定されている場合、そのカードを使用すると、非接触カードリーダーから学生証番号にアクセスされる可能性があります。“エクスプレスモード”の設定は、iPhoneでは“設定”>“ウォレットとApple Pay”、Apple Watchアプリでは“ウォレットとApple Pay”をタップすることで管理できます。

車のキーを追加する/管理する

ウォレットでは、特定の車のキーを追加したり共有したりできます。ウォレットに車のキーを追加するには、ペアリングコードを入力して、車が自分のものであることを示し、デバイスを車とペアリングします。正常に完了すると、デバイスは登録の真正性を確認する情報をAppleに送信します。これはAppleが車の製造元に渡します。この情報を見ることができるのは、Appleではなく、車の製造元だけです。

Appleは車のキーを設定するために、識別子を車の製造元と共有します。このデバイス識別子は車の製造元ごとに異なり、“設定”>“一般”>“リセット”>“すべてのコンテンツと設定を消去”に移動してリセットできます。車の製造元はこのデバイス識別子を、ユーザについて把握しているその他の情報に関連付けます。このユーザ情報は製造元各社のプライバシーポリシーに従って取り扱われます。

車のキーはパスによって共有できます。パスの背面にある“参加を依頼”をタップしてから、許可するアクセスの種類を選択し、iMessageで共有します。Appleは、車のキーのパスの設定および管理を支援するため、パスが共有された相手と許可されたアクセスのレベルの情報を車の製造元に転送します。Appleはこの情報を閲覧しません。また、車の製造元がパスを管理できるように、共有された相手の識別子も製造元と共有します。パスが共有されたユーザについては、パスの所有者と同様に、製造元が自社のプライバシーポリシーに従って、デバイス識別子をそのユーザに関して把握しているその他の情報と関連付け、取り扱う場合があります。

Appleは、車のキーのパスがいつ車のロック/ロック解除に使用されたかなど、車の使用状況に関する情報を収集したり保持したりしません。車の製造元は、ユーザの同意を得た上で、車の使用状況の情報を収集する場合があります。製造元のプライバシーポリシーを参照して、詳細を確認することをおすすめします。

ホームキーを追加する/管理する

ホームキーは、ロックがホームアプリに追加されたときなど、HomeKit対応ロックがホームに追加されると自動的にウォレットに追加されます。ホームごとに1つのホームキーがあります。ホームに複数のロックがある場合は、ホームアプリ、またはHomeKit対応ロックを管理するために使用する他のアプリを使ってロックを表示および管理できます。ホームキーは、あなたがホームのメンバーではなくなったとき、またはすべてのHomeKit対応ロックがホームから削除されると自動的にウォレットから削除されます。

ヘルスケアアプリからワクチン接種カードを追加/管理する

ワクチン接種カードに素早くアクセスできるように、QRコードまたはダウンロードリンクを使ってワクチン接種記録をヘルスケアアプリに追加するときに、ワクチン接種カードがウォレットにも追加されます。ワクチン接種カードがウォレットに追加されると、ワクチン接種記録のコピーが、ウォレットによって接種カードを追加したデバイスに保存されます。ワクチン接種カードには、あなたの名前、生年月日、ワクチンの種類、接種日などの情報が含まれます。この情報は、ワクチン接種カードを表示する目的でデバイスによって使用されます。ウォレットに保存されたワクチン接種カードは使用中のほかのデバイスとは同期されず、iCloudにバックアップもされません。Appleがワクチン接種カードやその使用に関する情報を閲覧することはできません。

Face ID、Touch IDまたはパスコードで認証するまで、ワクチン接種カードの全詳細はロック画面に表示されません。ワクチン接種カードの詳細を表示するには、まず認証を行う必要があります。認証が一旦完了すると、画面上に表示されるワクチン接種カードがデバイスにアクセスできる人に見られる可能性が生じるので、デバイスを保護する予防策を講じてください。

ワクチン接種カードはウォレットからいつでも削除することができます。ウォレットから削除しても、ヘルスケアアプリに保存されているワクチン接種記録のコピーは削除されません。ワクチン接種記録はヘルスケアアプリからいつでも削除することができます。ヘルスケアアプリから削除すると、その記録に対応するウォレット内のワクチン接種カードも削除されます。

個人データを処理する際に適用される法的根拠

Appleは通常、お客様との契約を履行するため、サービスを提供するために必要な範囲で、法的義務を遵守する目的において、“ウォレット”内の個人データを処理します。お客様の同意が適切な法的根拠となる場合は、該当する現地法に基づいて同意を求めます。

該当する現地法で定められている場合、Appleは、Appleまたは第三者の正当な利益のために、必要に応じて、以下に関する情報を含むカテゴリの個人データを処理します:

  • アカウント情報(アカウントが有効かどうかなど)
  • デバイス情報(デバイスの種類、ソフトウェアのバージョン、デバイスのシリアル番号など)
  • パスの情報(パスに表示される情報など)
  • パスの発行元の情報(パスにアップデートを提供することが許可されている他社など)
  • ウォレットの使用状況(追加したパスの数と種類(例: ホテル、企業)、パスを共有しているかどうかなど)
  • 位置情報

この正当な利益には以下のものが含まれます:

  • パスの追加と管理
  • あなたとその他のユーザへのサービスの向上と最適化の支援
  • あなたと最も関連性の高い機能を見つけやすくするための支援
  • オファーの資格の確認
  • ウォレットや、あなたが関心を持つ可能性のあるその他のApple製品、サービス、およびオファーに関する情報の送信
  • 不正行為およびその他の悪意のある活動の防止

その他の情報

クレジットカードやデビットカードなどの非接触型決済パスについて詳しくは、“Apple Payとプライバシー”(www.apple.com/jp/legal/privacy/data/ja/apple-pay)を参照してください。

個人を特定しないウォレットデータは、ウォレットやAppleのその他の製品およびサービス全般を改善するために一定期間保持されることがあります。

Appleが収集する情報は、いかなる場合においても、Appleのプライバシーポリシー(www.apple.com/jp/privacy を参照)に従って取り扱われます。

公開日:2024 年 11 月6 日